[韓国語教育養成課程] 韓国語学 概論

한국어교육능력검정시험(韓国語教育検定試験)の勉強のための整理です。

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1.1.  韓国語とは : 한국어

韓国語

  • 韓半島全般で韓国人が母語として使用する言語


1.2.  韓国語学とは : 한국어학

韓国語学

  • 韓国語学は韓国語を対象に研究する学問分野

韓国語学の対象

  • 標準語だけでなく、地方の方言や過去の韓国語(古語)も含む広い意味での韓国語


1.3.  標準語と方言 : 표준어와 방언

標準語

  • ある言語において規範となる言語
  • 原則、教養を受けた人たちが共通して使い、現代のソウル言葉を根幹とする
  • ソウル言葉の中でも標準語にならなかった表現もある
    • 했에요 / 허세요 / 나두 간다 / 가구 싶다
  • ソウル言葉  ≠  標準語
  • 国民の間で意思疎通を円滑に行うために制定された

標準語の機能

  • 統一の機能:国民を一つにする役割
  • 優越の機能:教育を通して習得するもの
  • 準拠の機能:時と場合に合った言葉遣いは規範を守ることと等しい

方言

  • 地域性、社会的文化財
  • 地域方言、社会方言(階層方言)
  • 方言の重要性


標準語と方言は機能が違うため、どちらも重要なもの

望ましい韓国語話者とは、公式な場所、位置では標準語、地方では方言を駆使する者


1.4.  音声言語と文字言語:음성언어와 문자언어

言語の機能

  • 意思疎通、情報伝達
  • 条件:話者と聴者の記号体系(言語)が同じであること
    • (バス停にて)
    • 경상도 할머니 : 왔데이
    • 미국 사람       : monday
    • 경상도 할머니 : 버스데이
    • 미국 사람       : Happy Birthday !

言語の属性:記号の体系

  1. 記号、意味の両側面を持っていること
  2. 記号と意味の関係が恣意的(任意的)であること

例)信号機

色は記号であり意味があるが、必然の関係ではなく色と意味の関係は人が決めたものであり、変えようと思えば変えることが可能

  • 赤:止まれ
  • 青:進め
  • 黄:注意

例)言語の場合

言語の場合、記号の一次記号は発音記号となる

人という意味に、saramという音声を当てている。これは言語によって違う音声記号をあてている。日本語なら hito、英語なら mæ'n。

  • 記号[発音記号] - 意味 :  [saram] - 人


音声言語と文字言語

  • 音声言語
    • 音声で発音する言語:口語
  • 文字言語
    • 文字で表現する言語:文語


音声言語の長短

  • 長所
    • 特別な道具が必要ではない
    • 情報の伝達が早い
    • 暗い場所でも使用できる
  • 短所
    • 時間的な制約と空間的な制約がある
      • 発話と同時に消える
      • 聞こえる距離が決まっている
      • 静かな場所でなければ聞こえない

文字言語の長短

  • 長所
    • 文字で記録されるため時間的、空間的制約が少ない
    • 文字で伝える必要があるため、再度熟考され正確で整理される面がある
    • 言語の歴史的研究は文字言語に依存する
  • 短所
    • 筆記用具が必要
    • 暗い場所では使用できない
    • 記録する時間がかかる

それぞれの規範

  • 한글맞춤법 :  文字言語と関連した規範
  • 표준발음법 :  音声言語と関連した規範


1.5.  ハングルと韓国語:한글과 한국어

ハングルは文字のこと=ひらがな、漢字、アルファベット

韓国語は言語の名称=日本語、中国語、日本語

Q.  ハングルを作る前は韓国では何語を使っていたのか?

A.  ハングルは文字で、その前も韓国語はあった。漢字を使っていた。

Q.  韓国語は科学的で体系的だ?

A.  ハングルは世界的に見ても科学的で体系的であるが、韓国語は言語であるため、他言語と比べることに意味はなく優越はない。


1.6.  韓国語の特性:한국어의 특성

言語の普遍性 : 언어의 보편성

  1. 形式と意味という2種類の側面がある
  2. 子音と母音がある
  3. 音韻、形態素、単語、文章など単位がある
  4. 名刺、動詞などの文法範疇がある
  5. 肯定文、否定文、平叙文、命令文などの区分がある

言語は特殊性・独自性も持っている

韓国語の特殊性:한국어의 특수성

  • 파열음[폐쇄음](破裂音[閉鎖音])に、평음, 경음, 격음の3種類がある(普通は2種類)
    • 달 : 딸 : 탈 / 불 : 뿔 : 풀
  • 語頭や音節末の位置では、一つの子音しか発音できない
    • 값 [갑]  /  늙다 [늑따]  /  spring [스프링]
    • ㄲ, ㅃは、子音が二つではなく表記上そうなっているだけで発音は一つ
  • 膠着語である
    • 言語の形態論における形態:
      • 굴절어(屈折語):英語
        • go -> went
      • 교착어(膠着語):韓国語
        • 하시었겠습니다 : 하 - 시, 었, 겠, 습니, 다
        • 語幹にたくさんの形態素が引っ付く
      • 고립어(孤立語):中国語
  • SVO形言語
    • Subject:主語
    • Object:目的語
    • Verb:動詞
  • 語順が比較的自由
    • 助詞と語尾が発達しているため、語順が変わっても意味が変わらない
    • 例)
      • 철수가 영이를 때렸다 / 영이를 철수가 때렸다  (O)
      • John hit Marry  /  Marry hit John  (X)
  • 疑問文で語順が変わらない
    • 例)
      • 이것이 책이다  /  이것이 책이냐?
      • This is a book  /  Is this a book?
  • 根幹成分(主語、目的語)が省略されやすい
    • 例)
    • 나(私)、걔(彼)、(너)あなたなどが省略されている
      • 철수 :  어제 뭐 했어?      영수 :  영화 보러 갔었어.
      • 철수 :  누구랑 갔었어?    영수 :  영남이랑 갔었지.
      • 철수 :  거기서 용준이 만났어?   영수 :  아니, 못 만났는데.
  • 敬語が発達している
    • 주체경어법 :  ~(으)시 -
    • 상대경어법(청자경어법) : 相手との位置関係で使い分ける
      • 이리 오너라 / 이리 오게 / 이리 와 / 이리 오오 / 이리 오세요 / 이리 오십시오 
  • 색채어(色を表現する単語)が発達している
    • 불그스름하다 - 붉다 - 벌겋다 - 뻘겋다 - 시뻘겋다 - 발그스름하다 - 발갛다 - 빨갛다 - 새빨갛다
    • 불그죽죽하다, 불그뎅뎅하다, 불긋불긋하다
  • 親族名称が親族以外にも使用する
    • 언니, 오빠, 할아버지, 할머니

韓国語を研究するときは、普遍性と特殊性を考慮すること


1.7.  韓国語学の下位分野:한국어학의 하위분야

韓国語学は、韓国語を研究対象とする個別言語学

韓国語学も言語学の一つの下位分野に属する

言語学の方法論と大きく違わない

言語学の下位分野

言語学の下位分野は、言語の単位を基準に分けられる

  • 음운론 :  음운
  • 문법론
    • 형태론  :  형태소와 단어
    • 통사론  :  문장
  • 의미론 :  의미

언어학의 4대핵심분야라 하기도 함.

  • 音声学
  • 言語史
  • 文字論
  • 方言学
  • 語学史
  • 語彙論

などもある


韓国語学における下位分野

  • 한국어음운론
  • 한국어문법론 (형태론 + 통사론)
  • 한국어의미론
  • 한국어사
  • 문자론
  • 한국어방언론
  • 한국어학사
  • 한국어어휘론


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