[Galaxy Watch アプリ作成] 4. 実際にSampleをGalaxy Watchで動作させてみる

今回は、Emulatorではなく、実際のGalaxy Watchで動かしてみたいと思います。


Sampleプロジェクト作成

まずはTizen Studioを起動します。


「File」→「New」→「Tizen Project」の順に選択します。

Sampleをクリックして「 Next > 」

今回は、Watchのアプリを作成するので、Wearableをクリックし、バージョンは Galaxy Watchのバージョンが 4.0なので(2018/09/22現在)v4.0のままで、「 Next > 」

Cなんて見たくないので最近はWeb Applicationの方のサンプルも充実しているので、こっちをクリックします。最近JSばかり書いてる自分にとってはこちらの方がとっつきやすいと思います。

Wearableプロファイルで、Web Application Sampleの一覧が表示されました。結構ありますね。今回は、Calculatorを使ってみます。Nextをクリック後、次の画面でProject名を入力してFinishを押します。


プロジェクトが作成されました。

ディレクトリ構成をみてみます。

普通のWebApplicationと同じような構成で同じようなディレクトリ名ですね。

というか、普通のWebApplicationなんです。


試しに、このディレクトリのindex.htmlをブラウザで開いてみます。

Macだと、open index.html とすれば開くと思います。

そしてちゃんと動作もします。画面サイズもGalaxy Watchと同じサイズにするとそれっぽく見えます。

Tizen Studioで実行(Run as..)するときに、「Tizen Web Simulator Application」を選択しても同じようにChromeが開いて起動します。

WebApplicationの開発の場合、このようにブラウザの開発ツールでデバッグできますから便利ですね。



Galaxy WatchとPCを繋ぐ

ここが少し忍耐の時間ですw

うまく繋がらないんですよねぇだいたい・・。


まず、下準備として、Galaxy Watchの設定をします。

DeveloperサイトにはBluetoothを切るようにと書いてありますが、切る必要はありません。むしろ切ると繋がらなくなるという報告がちらほら。自分もここでつまづきました。


なので、Bluetoothは切らずに、wifiをONにします。

そして、PCと同じwifiにつなぎます。

この時に、IPアドレスを確認しておきます。

「設定」 → 「接続」 → 「Wi-Fi」 → 「Wi-Fiネットワーク」 → 接続中のWi-Fi → 一番下のIPアドレスの項目から確認できます。


次に、デバッグモードをONにします。

「設定」 → 「Watchの情報」 →  デバッグをON


これでWatch側の設定は終わりです。


それではTizen Studioを開いて、デバイスマネージャーを開きます。

メニューの「Tools」→「Device Manager」です。 ※ macの場合です。

右にある、デバイスとPCのアイコンの「Remote Device Manager」を開きます。

開いたらまずはscanをしてみます。

+アイコンの左隣のアイコンがscanです。

同じWi-Fiネットワーク内にアクセスできるデバイスを自動で探してくれます。

これで一発で探知できたら最高に運がいいです!宝くじ買った方がいいですw


デバイスがみつからなかった場合は、+アイコンをクリックして、デバイスのIPアドレスを直接入力してADDボタンを押してください。Nameはなんでもいいです。

そうするとこのように追加できるので、OFFのところをクリックして接続を試してみます。


繋がりましたでしょうか?

ここまでして繋がらない場合は、以下のことを一つずつやりながらscanボタンを押してみてください。何処かのタイミングで探知できると思いますw

この不毛な時間こそ、アプリ開発の醍醐味ですね。

  • Tizen Studioを再起動
  • Galaxy Watchを再起動
  • Wi-Fiを切ってもう一度繋ぐ
  • Bluetoothを切る
  • Bluetoothをもう一度ONにして携帯と繋ぐ
  • Galaxy Watchを初期化


めでたく繋がったら、Device Managerに追加され、Logが山のように出てくるのが確認できるはずです。

右のパネルからGalaxy Watchの内部ファイルにもアクセスできるようになります。



実機でSampleアプリを実行する

Tizen Studioの上のツールバーのとこの小窓を、今しがた認識させた実機に切り替えてやります。アプリケーションの実行対象の環境ですね。

そして、3つ横にある実行ボタンを押します。(もしくはその横の小さい▼ボタンを押して、Run as.. → Tizen Web Applicationを押します)

するとBuildが走り始めます。


が、途中で以下のようなエラーが出たと思います。

実機で動かすには、証明書が必要なんです!

配布しないのに、実機テストするだけなのに!!


証明書の取得

ということで証明書を取得します。

アプリを作成し配布するためには、

  • Author Certificate
  • Distributor Certificate

の二つの認証書が必要になります


上のエラー画面の青文字をクリックするか、Tools → Certificate Managerを開きます。

ちょっと時間かかります。


Select the profile file (profiles.xml) you want to import.
If you have used an older version of Tizen Studiom profiles.xml file canbe found in ....

というダイアログが出てくるので、Cancelを押して閉じます。(新規作成するという前提)


Certificate Profileという項目の右のほうにアイコンが4つあるので、+アイコンを押します。

すると以下のような画面が出るので、SAMSUNGを選択します。

1.  Device Type → Mobile / Wearable

2.  Certificate Profile → Create a new certificate profileで適当な名前をつけます

3.  Author Certificate → Create a new author certificateを選択

 Author name、Passwordを求められるので、よしなに入力します。

 Samsungアカウントのログインが求められますので、ログインをします。

 Congratulations! と出ればauthor certificateの作成&取得は成功です。Backup pathを入れて、Next

4.  Distributor Certificate → Create a new distributor certificateを選択

 PrivilegeはPublic。もし繋がっているデバイスがあるなら下のAdd individual DUIDsにデバイスのDUIDが追加されていると思います

 そのままNext

 Congratulations!でFinish


これで先ほどのTizen Certificate Managerに認証書が登録されたはずです。

 


実機でSampleアプリを本当に実行する

もう何も障害はありません。

さきほどの実行ボタンを押します。


「Progress」にBuildが成功して、Launching <Project Name>と表示されましたら、デバイスにインストールが完了しています!

アプリ一覧にアイコンが並んでいますね!「SampleCalculator」です。

無事に実行できました〜 🎉

こんな感じ。




おまけ:Galaxy Watchの画面キャプチャをとる

Gearの時代から同じ方法で画面のキャプチャをとることができます。
さらに、連携している携帯に送信ができます。


キャプチャの方法は、

右側面下の電源ボタンを押しっぱなしの状態で、画面の左から右にスワイプ

です。

うまくやらないと電源OFFってしまいますw


そうして撮ったキャプチャが、Watch内臓のギャラリーアプリで確認することができます。

さきほど撮ったアプリ一覧画面はギャラリーにありました。

右端に、3つ白い点が並んでありますが、これはメニューを表示させるボタンが存在していることを意味しています。

なので、この辺をタップします。

するとこの様にメニューが表示されます。

「삭제 (削除)」と「폰에 보내기 (携帯に送る)」の二つのメニューが表示されています。

ハングルなのは大目にみてください  >_ <

携帯に送るのほうをタップすると、イメージを選択する画面に移行しますので、携帯に送りたいイメージを選択します。

あとは、下の「보내기 (送る)」ボタンをタップすればOK。

이미지 복사 중 ... (イメージをコピー中...)


完了すると、携帯のギャラリーにキャプチャのイメージが保存されています。






今回は、一番やっかいな、PCとの連携と実機での実行を行いました。

PCとの連携で結構手こずりました・・。

が、実機での実行は、認証書もあっさり取れましたし、思ったよりさくっととできた感じです。


これで開発環境は整いました!

アプリ作成ライフを満喫したいと思います!

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